平安伸銅工業メンバー

Member 02

Takahisa Ueda

誰も気づかないプチストレスを、設計によって解消し未来の定番をつくる

エンジニア

上田 隆久

1987年入社。東京での営業業務を担当した後、現在は製品の量産設計に携わる。
長年の経験と豊富な製品知識を持ち合わせたメンバーの良き相談役。
座右の銘は「良い道具を使え」 仕事の活力の源は「美味しいを楽しむ」

平安伸銅工業との出会い、入社の経緯について教えてください。

昔の話になりますが、就職活動をするなかで、情報やサービス、流通などではなく、オリジナル商品を つくっているメーカーに勤めたいと考えていました。そんな時に出会って面白いと思ったのが平安伸銅工業で、面接を経て入社することになりました。あれは、まだ創業社長の頃で、最初は営業職だったのですが、工業高校の機械科にいたことや工作が好きだったこともあり。11年前から商品開発を担当しています。

平安伸銅工業での仕事内容を教えてください。

現在は商品を量産するための設計を担当しています。社歴が長く大体の商品のことをわかっているので、過去の経緯や知識を伝えるよろず相談役もやっています(笑)。
設計にはたくさんの過程があります。デスクでの設計から始まり、CADを使っていろんな形を検討し、具体的なイメージが固まってきたら木材や3Dプリンタを使って試作を繰り返していく。ようやく形が見えてきて、そこから量産のために製造設備に合うものを絞り込んでいく。一つの商品を構成する個々のパーツでも、多いものでは40回以上は試作をしますし、設計の段階でいえばさらに多くの案がボツになっているくらいです。1日に何十個も図面が引ける時もあれば、1日かかって線一本引けないこともあります。

好きな商品や思い入れのある商品はありますか?

「LABRICO」の素材を樹脂から鉄素材にしたいという要望があり、検討しました。でも、鉄を使おうとするとそれまでの構造が全く使えず、突っ張る構造をひたすら考えた末にようやく完成しました。行き詰まった時にふと膨大なネジを扱う商社へ赴き、ウロウロといろんなネジを見ているなかでアイデアが生まれたのを覚えています。

そういうヒントは日常から得られることも多く、職業病なのか、普段からあらゆるものの構造を見てしまうんですね。たとえば、身の回りの道具ひとつとっても、ケースの材質や形、ネジの種類、成形の仕方など、いろんな情報を持っています。こういうところからヒントを得て、設計においても要望以上の付加価値をつけられることもあります。

あなたにとっての「私らしい暮らし」とはなんですか?

身近でよく使う道具は使っていて心地よいものを揃えておくこと、ですね。ただ使えればいいのではなく、あらゆる用途にあわせて一番使いやすいものを用意するように、日々使うものに少しのこだわりを持つことを意識しています。例えば、カッターナイフはこれまで何種類も使ってみて一番自分に使いやすいものを選んでいますし、しっくりくるものがなければ刃と本体を別メーカーのもので組み合わせたり、つくったりすることもあります。

仕事において実践している”ヘイアンバリュー”はありますか?

商品開発をする上でとくに欠かせないのが、「おもろいアイデアで、未来の定番を創ろう」「プロフェッショナルになろう」「喜ばすことを喜びとしよう」の3つです。
例えば、「LABRICO」のアイアンシリーズのジョイントパーツは、まっすぐにつけられているかが一目でわかるように小さな切り込みを2カ所入れました。こういう工夫によって使った時のプチストレスが解消される、そんな設計をつねに意識しています。そういった工夫を盛り込むのはお客様に喜んでもらいたいからですし、それにお金を払って選んでくださるお客様がいるので、そこにはプロとして向き合わなければいけません。
ユーザーのプチストレスを解消できるような商品を、先手を打ってつくることは「新しい定番」にもつながりますし、バリュー全部が一つにつながっているなと感じます。

今後、この会社で挑戦したいことがあれば教えてください。

平安伸銅工業だからこそできる、平安伸銅工業にしかできない、そういった商品をつくりたいですね。突っ張り棒をメインで扱っているのは、うちの会社くらいです。ということは、突っ張り棒のことを一番知っているのはうちの会社ですので、もっと使いやすい、使いたくなる商品を開発していかなければいけないと思っています。

この記事に関連するヘイアンバリュー
  • 自由闊達でいこう
  • 良心に従おう
  • 一人はみんなのために、
    みんなは一つの目的のために
  • 「違い」を大切にしよう
  • おもろいアイデアで、
    未来の定番を創ろう
  • プロフェッショナルになろう
  • 喜ばすことを喜びとしよう
  • 私らしい暮らしを実践しよう
  • 世界目線でいこう