平安伸銅工業メンバー

私はちょっと特異な存在かもしれません。もともと総合商社に勤め長年海外を飛び回っていました。退職後、東京の電子部品関係の商社などで働き、大阪に戻って人材派遣の会社で働いていた時のことです。同じ部署のメンバーから「平安伸銅工業の社長が労務や経理に精通した人を探している」と伺いました。それで、社長と喫茶店でお話したのが始まりです。
当時は社員も今の半分ほど、ルールもまだまだ定まっていない時期でした。

管理部長として経理や財務などを担当した後、会社全体のコーチ役として、銀行との渉外など資金繰り関係や、新規の契約、個別案件のアドバイスなどをしていました。
今は顧問という立場で、サプライチェーンのマネジメントに関与させていただいています。この会社のサプライヤーや物流の在り方が最適になるよう、これまでの海外貿易の経験も活かしながら携わっているところです。

「DRAW A LINE」をテレビの後ろに設置し、花や孫の写真を飾っています。「DRAW A LINE」には日用品とは違う癒しがあるというか、ささやかな喜びを感じるんですよね。使ってみて、これは高付加価値商品、つまりブランドになれるということを感じました。もちろん、海外にも通用すると思います。私はこれまでアパレルに携わったこともあるのですが、「DRAW A LINE」という名前自体をブランドとしてTシャツなんかにもできると思ったくらいです。

これまで仕事一筋で生きてきたのですが、顧問となり勤務も不定期になったので、そろそろ趣味など新たな楽しみ持ちたいと思っています。庭いじりをしたり、テニスをしたり、昔から好きだった温泉巡りをしたり…。
そうは言っても、自分の行動で人や生活文化に影響を与えたいという思いが今もあるので、この年になっても仕事をしてしまうのですが(笑)
働くということには成果が求められるのでその分プレッシャーもついてくるのですが、それでも誰かのために動き回っているのが一番「私らしい」のかもしれません。

まずは「良心に従おう」。
信頼関係をつくるためにも素直でいることは大切です。

もう一つが「一人はみんなのために、みんなは一つの目的にために」。
会社をつくっていくという過程で個人も成長していくものだと考えています。

最後が「プロフェッショナルになろう」。
ぜひ若い方々も、任された仕事に対してプロ意識を持ってやってほしいと思います。
新しい文化をつくるというのはすごく楽しいことです。冒険をした先で達成できた喜びは大きいですから。そのためにはプロ意識をもってやってみることが重要だと思います。
プロであるために大切なのは、基本を忘れないこと。私も経理の基礎を勉強し続けながら、事業に向き合ってきました。
スポーツでも同じですが、基本を大事にして、プロフェッショナルでいたいと思います。

今進めているサプライチェーンの整理は引き続き取り組んでいきたいです。

あとは、コロナでストップしているのですが、海外研修制度の活用もアイデアとしてあたためています。
海外の工場で検品がきちんとできれば、日本に届いてから不良品と判明する確率が減るので、研修制度を活用して現地で検品がしっかりできる人材を育てたいなと。

他にも、契約の整理などなど、やりたいことはまだまだあります。「もう辞めてくれ」と周りから言われる前に、引き際は自分で決めなければと思っているのですが、これからも少しでも誰かの役に立てるよう、できるところまで動き回り続けたいです。