暮らすがえジャーナル

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「私らしい暮らしは人生を変えた。」つっぱり棒ハウスの住人の暮らすがえ

こんにちは、暮らすがえジャーナル編集部です。

「暮らすがえ」とは、ライフステージや家族の成長、季節や気持ちの変化に合わせて、暮らしに自ら手を加え、ありたい「私らしい暮らし」を実現していくことをいいます。

今回は、平安伸銅工業の代表取締役、竹内が以前住んでいた「つっぱり棒ハウス」に新たに入居された、まきさんの「暮らすがえ」をお届けします。
家中に突っ張り棒が取り付けられている通称「つっぱり棒ハウス」。「住んだら人生まで変わった」という、彼女に訪れた変化とは。

まきさん

2022年の冬に突っ張り棒ハウスに引っ越してきた会社員の女性。現在は一人暮らし。北欧アイテムが大好き。

ーーつっぱり棒ハウスとはーーー

竹内がリノベーションした分譲マンション。1R+WSCというちょっと変わった間取りの中に、ラブリコやドローアラインなどのつっぱり棒がたくさん。詳細な作りなどこちら

つっぱり棒ハウスの間取り

「断捨離」という言葉が嫌い…好きなものをただの荷物にしたくない!

――さっそくですが、とっても可愛らしいお部屋ですね!

ありがとうございます。北欧風のアイテムが好きで、それをとことん詰め込んでます。

――とっても素敵です。どうして「つっぱり棒ハウス」に住もうと思われたんですか。

前の自宅がとにかく嫌で、引っ越したくて仕方なかったんです。モノが溢れていて、でも捨てることもできなくて、私「断捨離」って言葉が嫌いなんですよね・・・。

――すっきりとしたお部屋なので意外です、どうして「断捨離」が嫌いなんですか?

他の人にとっては捨てるべきいらないものでも、私にとっては大切なものがいっぱいあるんですよね。例えば可愛らしいお菓子の空き缶とか。「こんな可愛いのになんで捨てないといけないの!!!」って思っちゃうんですよね。でも前の家だとどうすることもできなくて、ただただ箱にしまった荷物になっていたんです。

キッチンに並べられたお菓子の空き缶「それぞれに思い出もありますし、可愛くてどうしても捨てられないんですよね」とまきさん。

あとは本もですね。私、紙の本が好きなんです。
本をしまうスペースが無いからタブレットに切り替えたりもしたんですが、やっぱり紙で読みたいページだけパラパラとめくって読むのがいいんですよね。

――自分が大切だと思うものが持てなかったり、箱に仕舞われただだの「荷物」になってしまっていることが心のざわざわだったんですね。

そうなのかもしれません。
それで、引っ越しを考えていたときにたまたま不動産サイトでこの物件を見つけたんです。
壁一面の本棚に飾り棚、玄関からつづく大きなクローゼット。まさに理想の間取りで「この部屋に住みたい!!!」と思いました。
前に住んでいた方がつっぱり棒を作っている会社の社長だったことは後から知ったんです(笑)

好きなものを飾りたい。そこから始まった私だけの暮らしをつくる「暮らすがえ」

――実際に住まれてみていかがですか。

本当に最高です!

好きで集めた空き缶や雑貨たちを飾って愛でることができるようになったし、本棚も自分が好きな本やDVDを並べて、読みたいときに読んで楽しんでます。あとは、自分の暮らしをどんどん工夫するようになりましたね。

壁一面の本棚。お気に入りの本と北欧の雑貨が並ぶ

――暮らしを工夫するように、ですか。例えばどんなことをされているんですか。

寝室をつっぱり棒とカーテンリングで区切っているのは前に竹内さんたちが住まれていた時と変わらないのですが、そこに軽量のロールスクリーンも取り付けました。
夜な夜な大画面で映画や好きなアーティストのライブ動画見るのが日々の楽しみです。

リビングと寝室スペース区切るカーテン、そこに軽量スクリーンをとりつけ。

――とっても素敵ですね!

ありがとうございます。これ、S字フックでひっかけているだけなので友達が来たときは窓際のつっぱり棒にひっかけてみんなで映画を見たりしています。

あとは、そうですね、ウォークインクローゼットですかね、竹内さんたちが住まわれているときは衣類の棚だったと思うのですが、メイクスペースに作り変えました。なんかこじんまりしてて落ち着くんですよねこのスペース。この家の好きな場所の一つです。

ウォークインクローゼット内に作られたメイクスペース「クローゼットの中だから着替えも近くにあるし、すぐ横に洗面所があって位置も便利なんです。」

竹内が住んでいる頃は乾燥が終わった洗濯物を置いておくスペースだった

つっぱり棒の使い方を考えているうち、次の「暮らすがえ」にであう

――竹内が住んでいた住み方から更にご自身でより楽しめたり、住みやすいように工夫されているんですね。まさに「暮らすがえ」です。とはいえ、「つっぱり棒ハウス」ってつっぱり棒だらけな変わった家だったと思うのですが、使いづらいなと思ったりはしませんでしたか…?

確かに、つっぱり棒にこんなに使い方色々あると知ったのは引っ越してからですね。竹内さんの前の住み方も参考にしていいと思ったものは採り入れています。

つっぱり棒を2本使った書籍のディスプレイは竹内のアイデアを参考にしているのだそう

最近は、自分でつっぱり棒の使い方を考えるのも楽しいですよ。

というのも、私がこの家に住むようになってから母親が「こんな短いつっぱり棒があったよ!」と言ってつっぱり棒を持ってくるようになったんです(笑)

「え、どうするのこれ!?」と最初は思ったのですが、考えた結果、壁にティッシュケースを取り付けるために使っています。ティッシュも机に置くより邪魔にならないし、勢いよくティッシュを取っても落ちないので結構便利に使えています。

キッチン横に取り付けられたラブリコに突っ張り棒でティッシュケースを設置。

竹内が住んでいる頃は掃除度具をしまう場所として使用されていた。

――つっぱり棒をどこに突っ張るから始まった「暮らすがえ」ですね。

暮らしが変わると、人生が変わる。この家は私だけの「宝箱」

――断捨離をしたくないけど荷物が溢れている、という心のざわざわから始まった引越しでしたが、そこからさらに、ご自身が楽しく暮らせるようにどんどん家の中を工夫して「暮らすがえ」をされているなと感じました。暮らしが変わったことで変化したことってありますか。

そうですね…私、今まで仕事を引きずるタイプだったんです。家に帰ってもずっと仕事のことを考えているみたいな。

それが悪いことだとは思わないのですが、今の家に住むようになってからは、家に帰ったら「ま、いっか!」って思うようになったんですよね。

それだけこの部屋が心が安らいだり、くつろげたりできる空間になっているんだと思います。

プライベートとの切り替えが上手くできるようになってメリハリが出たからか、家でも仕事のことを考え続けていた時よりも仕事が捗るようになりました。

「もう一つのお気に入りの場所なんです」と案内されたキッチン横のチェア。お風呂上りに夜風にあたりながらのんびりしたり、休みの日に外を眺めたりするのがお気に入りなんだそう。

あとは、引っ越す前は外食がほとんどだったのですが、キッチンもちょっとずつ手を加えて、「こんな素敵なキッチンになったんだから」と自炊するようになりました。そうしたらどんどん健康になっちゃって。もっと料理を楽しむために、次は可愛い食器を集めて、オープンな食器棚を増やしたいなと思っています。

植物も育てるようになったとまきさん。「窓際のラブリコに並べた植物、どんどん成長していくんです。それを見るのも楽しみですね。」

本当にそう思います。遊びに来た友達に「この家は【宝箱】みたいだね。」って言われたんです。

――宝箱ですか、素敵な言葉ですね。

私も、その言葉がしっくり来ていて。

この部屋は、私にとって、過ごしやすくて、大好きなものが詰め込まれた宝箱なんです。

でも、まだまだ手を加えたいところはあります。

オープンな食器棚を作って好きな食器を集めたいし、ベランダも改良したい。これからももっと好きなものを集めて、さらに宝箱を進化させていきたいですね。

編集後記

お菓子の缶や紙の本、好きなものが箱に仕舞われたままの「荷物」にならない暮らしがしたい。そんな「心のざわざわ」から始まったまきさん。そこから少しずつ暮らしの工夫を重ねて、人生が変わり、家が宝箱と思えるほど素敵な暮らしをされていました。

暮らしを変えると、生き方にもプラスの変化が生まれてくるんですね。

さあ、暮らすがえ。