暮らすがえジャーナル
「暮らすがえ」を実践するヒトビトや、平安伸銅工業の思いを伝えるメディア「暮らすがえジャーナル」がスタートしました。
私たちは今、「暮らすがえの文化を創る」ことをミッションとして掲げています。
なぜ、「暮らすがえ」という言葉をミッションに掲げたのか。どんな未来を目指しているのか、私たちの思いをお伝えします。
創業以来70年、見つめ続けた「暮らしの豊かさ」
平安伸銅工業株式会社は、1952年、大阪市十三で銅を加工する町工場としてスタートしました。
以来、私たちは時代のうつろいに合わせながら、アイデアと技術で人々の暮らしを豊かにするために走り続けてきました。
戦後、多くの人が戦災で家財を失い、「誰もが安全に過ごせる暮らし」が求められていた時代。
平安伸銅工業は、少しでも早く、より多くの人に新たな住まいを届けるため、大工さんが現場で手作りする木サッシに代わる商品として、大量に手早く設置ができるアルミサッシを日本中に普及させました。
創業時の平安伸銅工場(十三)の様子
その後、高度経済成長とともに課題になったのが都市部への人口密集と手狭な住環境。
「せまい中でも収納を増やして便利に快適に暮らしたい」
私たちは、アメリカでシャワーカーテンを吊り下げる道具として使われていたテンションポールを、ネジやクギを使わず収納空間を増やすことが出来る収納用品「突っ張り棒」として用途提案。
ホームセンター等のチェーンストアの発展とともに突っ張り棒を使った新しい暮らしを日本中に普及させました。
このように、私たちはその時代の「暮らしの豊かさ」とは何かを見つめ、新しい暮らしを提案し続けてきました。
突っ張り棒発売当時のチラシ
これからの「暮らしの豊かさ」って何だろう。
では、今の時代の「暮らしの豊かさ」とは何でしょうか。
この数年で、私たちの暮らしを取り巻く環境は大きく変わりました。
技術革新やデジタル化が進み、どんな場所からでも気軽に情報にアクセスできるようになったことで、テレワークやオンライン学習が可能になました。それによって、これまでくつろいだり寝るだけだったはずの家で、仕事をしたり授業を受けたりする人も出てきました。
テレワークが可能になり、自宅がワークスペースになった人も増加
さらに、私たちの暮らしに対する価値観も、人それぞれになりつつあります。
旅をするように暮らしたい人、テレビを見ない人、好きなものに囲まれたい人、最低限の荷物だけで暮らしたい人・・・そして暮らしに求めるものは、環境の変化や、転勤、結婚、出産といったライフステージの中でも変わっていきます。
未来は複雑で予測困難な時代になりました。私たちが暮らしに何を求め、それがどう変化していくのかは誰にもわかりません。
そんな中、私たちは本当に、自分たちが求める暮らしを実現できているのでしょうか。
テレワーク用のデスクを置く場所が寝室しかなく、寝るときも目について気持ちが休まらない。
本当は好きなコスメを並べた自分だけのドレッサーが欲しいのに、場所をとるから買うのを諦めた。
家族が増えたから家事を自動化したいけれど、キッチンのサイズに合ったラックが見つからず、食洗機を置くことができない。
それなのに、「こういうものだから仕方ない」と心のざわざわを許容してしまってはいないでしょうか。
自分たちの手で自分だけの「私らしい暮らし」を作り続けていく。
かといって、その時々の暮らしのニーズに合わせて物を買い替えたり、引っ越したり、大規模なリフォームを施すことは経済的でもなく、環境にやさしい方法でもありません。
今の環境に少し手を加えるだけで、ライフステージや時代の変化に寄り添った暮らしを作り続けることができる。そんな暮らしが実現できれば、私たちは今よりもさらに自分らしく暮らすことができるのではないでしょうか。
リフォームのような大改造を加えなくても、自分たちの手でできることがある。
例えば、何もなかった場所にぴったりとフィットした収納スペースをつくったり、リビングをワークスペースとリラックススペースに区切ったり……。ちょっとしたアイデアと工夫で、その時の暮らしのニーズに合わせて、空間をアップデートしていく。
私たちはこれらの行為を「暮らすがえ」と名付けました。
まるで、衣替えをするように、気軽に自分で「暮らす」をかえる。
自分たちの手で自分だけの「私らしい暮らし」を作り続けていく。
それこそが、今の時代の「暮らしの豊かさ」だと、私たちは信じています。
「暮らすがえ」をアイテムやサービスで支えたい。
私たちは、そんな「暮らしの豊かさ」を、商品やサービスの提供を通じて支えていきたい。
そんな思いで「暮らすがえの文化を創る」ことを、ミッションに掲げました。
誰もが気軽に、「私らしい暮らし」を、自分たちの手で作りあげるお手伝いをしたい。ひと手間加えるだけで、自分の暮らしにぴったりと寄り添うことができるような。玄関収納からサイドデスクへ、その時々のニーズに合わせて柔軟にその用途を変えられるような。安心安全に長く寄り添い続けられる、そんな平安伸銅工業のアイテムやサービスで。
「暮らすがえジャーナル」でこれからの「暮らしの豊かさ」を探索していきます。
そんな「暮らすがえ」や平安伸銅工業のお話を届けるジャーナルを、この度立ち上げました。
ジャーナルの編集部員は、平安伸銅工業で働くメンバー。
ただ、“「暮らすがえ」で暮らしが豊かになる”とは、つまりどういうことなのか、私たちも探索中です。
「暮らすがえ」を実践するヒトビトは、どんな風に暮らし、日々何を思うのか。さまざまなヒトビトの声をもとに、これからの暮らしの豊かさとは何か、皆さんと一緒にこのジャーナルで探索していきたいと思います。
さあ、暮らすがえ。